2014/08/31

雨の日だから撮れる写真がある!カラフルな傘をもったスクールガール ~さまるの物語~









太めの眉と柔らかい表情、大人っぽくて高校生だと聞いたときはビックリ!
ハキハキと話す明るい性格、久しぶりに高校生と話してフレッシュな気持ちをもらった
案外しっかり者で、やりたい仕事やその理由、将来のこともしっかり考えてたりして
もちろんその通りの未来になるかは分からないけど、考えるという行為がきっと彼女の糧になる

アンケートを書いてもらったあと、靴は『母の国の』と書かれた欄に目がいく
実は彼女、ハーフらしいんだけど声を掛けたときには全然気づかなくて
そのことでイヤな思いもしたらしいのだけど、今は「ハーフでよかった」と自信を持って答えてくれた

”嫌なことがあっても1日凹んだらそれで終わり、次の日には忘れてる”
そういう彼女の性格だからこそ、つらかったこともポジティブに変えられたんだ
人間としての力、強い心が彼女の一番の魅力だなって感じた

蝶ネクタイとチェックスカート、ベレー帽にローファー
最近あまり見かけなくなったスクールガール、だからこそ声を掛けた
”個性的”、”テーマのあるコーディネート”・・・最近ではほとんど見なくなった

柄と柄でもお構いなしに合わせちゃって、原色同士も重ねちゃって
そもそもそれ服なの?アリなの?と疑問混じり、良い意味でも悪い意味でも自由で
東京の中心、原宿だけはルールのないファッションで溢れていたはずなのに
どんどん人はノーマルに、着飾ること自体に憶病になってしまっている気がする

今、その影響が街の大きな流れとしてとても顕著で差別化が難しくなっている
唯一の判断基準はその人そのもの(つまり容姿)がメインになってしまい
服にあまり目がいかない、モデル次第というなんともロマンのない現状だ

”オシャレ”って人それぞれの価値基準があるからシンプルを否定するつもりも
個性的であることを肯定するつもりもない、ただどちらかというと少数派な
周囲を気にせず自分のしたい格好をしている人に対して僕はカメラを向けたくなるだけなんだ
だから、オシャレかどうか、という基準で見ている人の賛同は得られないのかもしれない
でも僕はいつも心が動いた瞬間にだけ、そこにはプライドを持って撮っている

感動する瞬間が少なくなってしまっている今だからこそ、これからを担う若い世代
彼女のような存在に期待して、未来を切り開いていってくれることを願っている